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地域総研アソシエ活動レポート

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 地域の有志や近畿大学建築学科の学生、連帯労組など地域総研関係団体による「ノーマライゼーション協会・障がい者センター翔館(翔館)中庭整備プロジェクト」が、2年数ヵ月におよぶ作業を終え、ついに完成公開の時を迎えようとしている。
 
 2年以上という長い期間がかかったのにはそれなりの理由がある。

 整備が滞った中庭の雑草刈りや整地作業に始まり、芝生の植え付け・育成、中庭を彩る数々のアート作品の制作・設置、日よけのオーニング張り、そして幅1・5メートル総延長26メートルにおよぶポーラスコンクリート小道(通称「ポーラス小道」)の敷設工事、不格好な室外機を覆い隠し、壁面緑化のプラットフォームにもなるポーラスブロック塀の施工工事など、整備作業は多様な作業工程となり、ポーラスブロック塀のポーラスコンクリートブロック作成だけでも材料の段取りや生コンの製造、生コンの打型枠打ち込み、型枠脱型作業など雑多な作業で丸二日間を費やした。

 ★皆で計画・作業して実体験が皆の財産に★

 個々作業の工程についてはその都度、関係者が集まり会議を開いて「ああでもない」「こうでもない」と意見を交わし、皆で施工計画をたて、皆で作業に汗をかくという形式で手間暇をかけてきたからだ。

 今年の春には翔館の中庭で祭りが計画されている。そこで地域住民をはじめ、地域の活動団体、労働組合、産業関係者などにお披露目されることになるだろう。また、プロジェクトに参加した大学生たちは、このプロジェクトでの実体験を財産に社会へ旅立つことになる。

 

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 ◆参加した大学生の声◆

 障がい者センター翔館の取り組みに関わらせていただいて、様々な経験をさせていただきました。
まず、建築学部の学生は授業内で様々な設計の課題がありますが、それは座学でしかありません。自分で考えたことを図面にし、先生がそれをチェックするという制度です。

 しかし、そのチェックは、実際に建てることができるかや、住みやすさ・利用しやすさなどのチェックではなく、その建物はおしゃれか、街に溶け込めるの、地域活性化につながるかなどのチェックです。

 この取り組みを通して、学生が考えたものを実際に建てることができるかどうか、施工方法はどのようにすべきか、というチェックをしていただきました。それを実際に施工するという授業では絶対にできない経験をさせていただきました。

 このような経験は初めてで、施工を通して様々な方にご迷惑をおかけしました。しかし、それらも含めてとてもいい経験になったと感じています。


  【 くさり4月号より 】

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